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◆ 上を向いた時、”めまい”起こる: 39 歳男性。
◆ 例の通りの「読売新聞の健康相談」からです。 しろうとさんが相手なんだから「この程度で良いんじゃあないの」かも知れませんね。 ◆ 私が少し「問題があるんでは?と思いましたのは、相変わらずの”耳石”が剥がれ落ちて”半規管”内を浮遊している」との記載です。先回に記載しましたように”このような状態”の説明では「治療したら良いのか?放置して自然に慣れさせて良いのか?」が素人さんには解らずに混乱するのではないでしょうかね。 前回には、メニエール病でも同様に”聴砂”が半規管の中を”浮遊しているとの知見”が、最新のものであると紹介しましたね! この相談者は耳鳴りが 1 年前からあり耳鼻科を受信中ですから、一番に多い”良性発作性頭位めまい”である事の診断は付いているのですから、かかりつけ医に任せれば良いと回答するべきかと思いました。 ◆ ”めまい”には発症の時の様子やその後の経過が重要でしょう。 従って、末梢性と中枢性とがあること、中枢性は発生頻度が非常に低いことや症状が違うことを説明した方が良いと思います。言い換えれば、運動 (歩行障害 )障害や特有の項部痛などの「脳症状」が同時に存在しているので、耳鼻科医でも「詳しく話をして患者さんから聞き出す事」が大切です。 ◆ 39 歳であるのに、”脳梗塞”や”脳出血”の可能性を指摘していますが、このままでは「質問投稿者」は、先ず、脳神経内科を受診してしまい、経過を聞いてもらう前に CT & MRI 検査で”お金儲け”をされてしまいますよ! 何しろ、この頃の診察もせずに「検査を先にして」結果が出てから患者の顔も見ずに、説明すらせずが一般的に成りつつある医療ですから、お互いに気をつけましょうね。 「以前から耳鳴りの治療を受けている」のに、聴力検査の結果が書いてないのは、順番が違いませんか?と言うことです。半年以上も経ってから「突発性難聴」と言われたって、もう治る訳ありませんからねえ! 「めまい」と言うと直ぐに「聴力検査を飛ばして、平衡機能検査、脳神経内科」となるようですが、順番は守って欲しいものです!! ◆ 回答者は「名古屋市大病院:耳鼻咽喉科准教授」なんですから、脳の疾患よりも耳鼻科を受診して「聴力検査」をするように指導するべきでしょう!!!それで診断が付かなければ、症状によっては脳の疾患を考えるのが常識的な医療でしょう! ◆ ”突発性難聴”や””メニエール病”を持ち出す前には「聴力検査」が先ず第一に必要な事ではありませんかねえ・・・
by mimiyamedic
| 2011-07-31 20:43
| 新聞の医学記事批評
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