カテゴリ
全体 難聴関連記事 補聴器:関連事項 語音明瞭度検査 糖尿病関連記事 インフルエンザ 花粉症など 耳垢問題 診療報酬の問題点 TVの医学番組批評 新聞の医学記事批評 原発関連記事 身近な出来事 みみ屋の医見 最新の記事
以前の記事
2014年 03月 2014年 02月 2013年 06月 2012年 06月 2012年 03月 2012年 02月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 07月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 04月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 11月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2010年 02月 2010年 01月 フォロー中のブログ
メモ帳
検索
最新のトラックバック
ブログパーツ
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
◆ 補聴器入出力特性測定装置って、調整結果を残す以外に、あまり役立つものではなさそうだ!?
◆ 補聴器入出力特性測定装置。 Fonix 7000 補聴器特性測定装置 ここで問題になると考えられるのは、補聴器への入力の問題でしょう。 用語集では「入力音圧」は自由音場で補聴器に入力される音圧と規定されています。 そこで「測定装置」を見ると、そこには「音響箱」が見られるのみである。 また、100 ~ 8000 Hz の音をフラットに出力出来るスピーカなど存在しないし、測定装置には「自由音場」などは存在していない。写真等から見る限り「音源から非常に近い場所に」補聴器の入力口が配置されている。要するに、音源に近接させた上で「非常に狭い空間」で測定は行なわれている。 松下通信で昔お世話になった「補聴器部門の専門家」におたずねした所では、この防音箱の中は定在波が出来て、とても測定できる状態ではないそうです!B & K では「タマゴと称された」反射波を乱して且つ焦点の存在しない 1 m 程の大きさの「防音箱」があったそうです。音を馬鹿にしてはいけませんよ!!!とのアドバイスを頂いた。 前に戻るが、これは恐らくオージオメータでの、「ヘッドホンと被測定耳」との関係に置き換えられると想像される。よって、補聴器が本来の使用状態とは全く異なる方法で「便宜的に音圧測定がされて」いるとしか考えられない。 音源に近く、且つ完全に「閉鎖された狭い空間」で「自由音場」の代用をさせているものと考えられる。オージオメトリーが「ある程度、正確に行なわれている」点からは、この測定法が特殊ではあるが「音圧測定方式」としては肯定されるのであろうか? しかし、バンド・ノイズ等による平面上での測定機種があるので、データの互換性があるのか?気になる所である。 もう一つの問題点は、 100 ~ 8000 Hz の純音を「一定の音圧」で、スウィープ ( sweep ) = ”掃引”している事である。その為には、 2 つの方法しか無いであろう。 1) 補聴器のマイク位置に「較正用マイク」を置いて、音源スピーカの出力音圧を一定に制御をする。 2) 上の条件と同一の音源 CD を作って、フラットなスピーカから出力する。( 引用 WEB )。 1) が優れている事は明らかだ。 ◆ 補聴器特性試験装置 RION : LH -21. 市販のコンピューターと接続して補聴器の各種特性を自動測定。補聴器の調整変更後の特性もリアルタイムで測定。 新JIS(JIS C 5512:2000)に準拠して、補聴器特性測定が行えます。 クリックするだけで入力音圧レベル 90 dB / 60 dB / 50 dB の周波数レスポンス、入出力特性を自動測定。 補聴器の調整変更後の特性をリアルタイムで測定。ANS などのノンリニア補聴器の効果測定に便利。 蓋付き簡易型音響箱(測定室)を備えていますので、測定データの信頼性が向上します。 仕様 : 測定周波数 100~8000 Hz 入力音圧レベル 50~90 dBSPL 音圧測定範囲 50~145 dBSPL ◆ 引用:日本工業規格音響用語: 言うまでも無く、これらは JIS 規格であり、本来、耳鼻科医などの「口出しをする問題では無い」のです。 補聴器メーカーが通産省との間で決めた「お役所仕事」なのですから・・・ それに日耳鼻等の学会が絡んでいるからオカシナ事になるのですよ!!! "補聴器JIS C 5512 : 2000"入力音圧,出力音圧,(補聴器の)規準の状態,(補聴器の)周波数レスポンス,90dB最大出力音圧レベル,補聴器の音響利得,最大音響利得,"利得調整器の規準の位置",規準利得, 170-179 [ 160 ] 人工耳,擬似耳 イヤホンを校正するための装置。音圧を測定するための校正されたマイクロホンと,ある周波数帯域内において全音響インピーダンスを正常な人間の耳に類似させた音響カプラとからなる。 artificial ear ; ear simulator 28 - 05 ▼ 下はオージオメータ用ヘッドホン較正用 B & K 製 : 6 cc カップラ。 [ 171 ] 入力音圧 自由音場において補聴器に入力する音圧。 input sound pressure level C 5512 - b [ 172 ] 出力音圧 補聴器のイヤホンを密閉形擬似耳に結合した場合に密閉形擬似耳内に生じる音圧。 output sound pressure level C 5512 - c [ 173 ] (補聴器の)規準の状態 音質調整器を製造業者が定めた代表的音質にし,出力制限装置の作用を最小にした補聴器の調整状態。 C 5512 [ 174 ] (補聴器の)周波数レスポンス 補聴器の出力音圧レベルを周波数の関数として表したもの。 注 : 周波数レスポンスを表示する場合は,出力音圧レベルを縦軸にデシベルの直線目盛で,周波数を横軸に対数目盛でとり,縦軸の 50dB に相当する長さが周波数の 10 倍の関係に当たる長さに等しいグラフ用紙を用いる。周波数の範囲は 200~8,000 Hz とする。 frequency response C 5512 IEC 60118―0 ◆ これで「蓋付き音響箱」といわれたのでは、私はとても賛成できません!!!私が「自由音場」に拘って来た理由がお解かりになるでしょう! 音響屋さんは最小限音響屋さんらしくあって欲しいものですよ・・・ [ 175 ] 90dB 最大出力音圧レベル 補聴器の規準の状態で,利得調整器を最大にしたときの,音圧レベル 90dB の純音入力に対する出力音圧レベル。 output sound pressure level for an input sound pressure level of 90dB (OSPL 90) C 5512 IEC 60118―0 [ 176 ] 補聴器の音響利得 補聴器のイヤホンを結合したカプラ内に生じる音圧レベル(出力音圧レベル)とマイクロホンの音口近傍の音圧レベル(入力音圧レベル)との差。厳密には測定は自由音場で行う。 acoustic gain JIS C5512―d ◆ 出来もしない「厳密さなら」書かない方が良いのでは無いでしょうかね・・・ [ 177 ] 最大音響利得 補聴器の規準の状態で利得調整器を最大にして,入力と出力の間に直線性が十分成り立つときの,音圧レベル 60dB の純音入力に対する音響利得。直線性が成り立たない場合は,入力音圧レベルを 50dB にしたときのとする。 full―on acoustic gain C 5512 IEC 60118―0 [ 178 ] 利得調整器の規準の位置 補聴器の規準の状態で,1600 Hz において,音圧レベル 60 dBの入力に対する出力音圧を, 90 dB 最大出力音圧レベルよりも 15±1dB 低い音圧に等しくする利得調整器の位置。ただし,利得調整器を利得最大より7dB 低い位置にしたときに,音圧レベル60dB の入力に対する出力音圧が,OSPL90 15±1 dB に達しない場合には,利得最大より 7dB 低い位置を規準の位置とする。 reference test gain control position C 5512 IEC 60118―0 [ 179 ] 規準利得 利得調整器を規準の位置にしたときの音響利得。 reference test gain C 5512 IEC 60118―0 [ 180 ] 規準周波数レスポンス 補聴器の規準の状態で,利得調整器を規準の位置としたときの,音圧レベル 60 dB の純音入力に対する出力音圧レベルの周波数レスポンス。 basic frequency response C 5512 IEC 60118―0 [ 181 ] 主な利得調整器 使用者が補聴器を装着した状態で使う利得調整器。 JIS C 5512 -e [ 182 ] 出力制限装置 出力の振幅制限の回路及び装置。 JIS C 5512 -g [ 問題 21 ] 1. [ 172 ] 出力音圧とは、密閉形擬似耳内に生じる音圧と指定されています。( X ). 2. [ 181 ] 主な利得調整器とは、使用者が補聴器を装着した状態で使う利得調整器。( 〇 ). 3. [ 173 ] (補聴器の)規準の状態。= 製造業者が定めた代表的音質。 4. [ 178 ] 補聴器の規準の状態で,1600 Hz においてとある。OMRON などには 2400 Hz と記されている。従って、 1600 Hz & 2400 Hz であろう。( X ). [ 問題 22 ] に付いては、内耳性障害・・・の項 で記載していますし、皆さんも良くご存知と思います。正解は 4. である事は明らかですが、私の「疑問点」は「 直線性が成り立たない場合は,入力音圧レベルを 50dB にしたときのとする」と云う理由の方です。恐らく、ノン・リニアー増幅では「主たる利得調整器が無い」からであろうと考えました。 [ 177 ] 最大音響利得補聴器の規準の状態で利得調整器を最大にして,入力と出力の間に直線性が十分成り立つときの,音圧レベル 60dB の純音入力に対する音響利得。直線性が成り立たない場合は,入力音圧レベルを 50dB にしたときのとする。 [ 問題 24 ] の 4. です。 勿論、4. が正解ですが、 2. も正解であると私は考えます。最初から記載しているように、「補聴器特性測定」は、その程度の意味しか期待出来ないと考えるのが正しいのです!!!従って、1. & 2. も正解でしょう。 自由音場に関して「皆でごまかしている」から、可笑しな事に成るのですよ!!!皆んなで渡れば怖くない!ですかね・・・ この問題点に関しては、R & P 社の技術者からの直接の「ご返事に基ずいて」記載しております! ▲ [ 問題 25 ] の正解は、当然 2. でしょう。この問題も特に難しくは無いでしょう。 ◆ 私が問題と考えることは、補聴器製造業界が決めている 日本工業規格 JIS. ( JIS C55 12 - 2000 ) の事に、何故に「日耳鼻学会」が頭を突っ込むのかです!そして「何故、相談医や判定医が」講習会で、業界の問題点の「講習を受けたり、実習をしたりする」のか?です。大いなる”疑問点”であります。 その講習会では、何も議論しない、否、議論も出ないのでしょうか???それこそ不思議の国ですね! 「耳の日」を前にして「苦言」を呈して置きます!
by mimiyamedic
| 2011-02-25 20:13
| 補聴器:関連事項
|
ファン申請 |
||